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2015年1月4日(日)親の勝手な都合

2015年1月4日(日)親の勝手な都合

 明日から仕事始めで、今日でお正月休みも終わりという方が多いのではないでしょうか。

介助の仕事にお正月休みはないので、僕には関係ないのですが、お休みだった人にとっては、また日常にもどっていくウォーミングアップのような1日ですね。

 子どもを育てるということは、人生の中でももっとも困難をともなう一大事業だと思います。
 その作業を、離婚後信頼関係が破綻してしまっている相手と、共同作業で行うということは、これまた労力も精神力も倍以上もかかることですね。実際の子育ての場面、場面ではメリットもたくさんあると思いますが、相手との葛藤を乗り越えるという部分ではしんどい作業です。
 今まで、人生のパートナーと思っていた人との関係が破綻し、これからは子どもを通しての関係性のみ、つまり父親、母親という「親業」という関係性のみで、まるでビジネスパートナーのような関係に移行するわけです。
 それに至るまでの道のりは、決して平坦な道のりではないはずです。多くの社会的支援が必要です。
 例えば、面会や子どもの引き取りの日時や方法などを、相手と連絡調整をしていくことや、子どもを通しての相手との関係性をつくっていくためのプログラムやカウンセリング。すでに共同子育てを実践している先輩方から話を聞くことも大きな励みとなることでしょう。
 そういった支援機関、支援体制は、共同子育てを社会に定着させるために、ぜひとも必要です。
 子どもは、社会の未来です。
 自分も含めて、子どもからみれば「親の勝手な都合」で離婚したわけで、離婚の最大の被害者は子どもです。親の離婚には、子どもは一切の責任もありません。と、同時に、毎日のようにケンカと争いが起きて、ときには言葉の暴力や無視、身体的暴力が繰り広げられたりしながらも、離婚しない、離婚できないのも、子どもからみれば「親の勝手な都合」かもしれません。そんなひどい婚姻状態の中で生きていかざるを得ないことも、子どもには一切責任はありません。

 それが婚姻中であれ、離婚後であれ、ツレアイ同士の争いごとは、そのコップの中だけにとどめておくことが必要で、それを親子関係の断絶にまで波及させてはいけないですよね。

これは、「言うは易く、行うは難し」です。相手があることですから。今になれば、自分自身、元ツレアイに対しても反省することばかりです。子どもに対しては、僕も元ツレアイとともに連帯責任があります。謝るしかありません。コップの中だけにとどめておくことができなかったからこそ、今、こうしてこんな原稿をかいてるわけです、はい。

 子どもが、安全に、安心して生きることができ、父親、母親と会いたいときに会えるのが当たり前の社会をつくること。「離婚後も、父親、母親と共同で子育てしてきた」という親が、ひとりでも多く社会の中に存在していってほしいなぁ、というのが、僕の夢です。決して「幻想」であってほしくないなぁと願っています(笑)。
 さぁ、明日から事務所もオープン。がんばろうっと。
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